Web3.0のすごさ
Web3.0が解決すること
結論をお伝えします。
Web3.0が解決してくれることは
- 個人情報、プライバシーが守られる
- 国や企業に規制されなくなる
- かんたんにお金の取引ができる
- ほんとうのグローバル市場をひらける
です。
ひとつずつ解説していきます。
個人情報、プライバシーが守られる
Web3.0が解決できることのひとつめは個人情報が守られるというこです。
Web3.0のサービスを使用するときは
ウォレット(インターネット上の財布のようなもの)でつながるため
IDやパスワードは不要になります。
そもそも管理者が運営するものではないので
個人情報を提供する必要がありません。
自分の情報を渡さないので、悪用されることも、流出されることもないです。
個人情報を出さないので「Web広告」も無くなります。
実は企業側にもメリットがありますよ。
Web3.0を活用すれば
顧客の個人情報漏えいのリスクがなくなるというメリットがあります。
企業にとって個人情報の管理はかなりのコストがかかる問題ですからね、。
Web3.0を使えば管理もいらないし、改ざんもされることはありません。
国や企業に規制されなくなる
Web3.0が解決できることのふたつめは
「国や企業に規制されなくなる」です。
Web3.0はウォレットを使用して利用します。
ウォレットは完全に暗号化されているので匿名で利用ができます。
たとえばトランプ元大統領は複数のSNSアカウントを停止されていますが
Web3.0であれば誰かが権限をもって特定のアカウントを停止にすることはできないので関係ありません。
言論の自由が保たれるということです。
また中国では仮想通貨(暗号資産)の利用を全面禁止にしていますが
実はまったく規制できていません。
仮想通貨(暗号資産)を規制しても
Web3.0であるVPNとDeFiというシステムがあれば
普通に世界中とトレードをすることが可能だからです。
さらにWeb3.0は匿名なのでユーザーが中国人かどうかはわかりません。
中国の仮想通貨規制についての賛否はあるとして……
国家の強い力にコントロールされず、個人が自由に活動できることは良いことですよね。
かんたんにお金の取引ができる
Web3.0が解決できる3つめは「かんたんにお金の取引ができる」ということです。
さきほども出てきましたがDeFiという仕組みをつくれば可能です。
現在は銀行で通貨を交換しようとすると手数料が片道2、3%程度必要です。
流通量が少ないと手数料はさらに割高になります。
(日本円からカナダドルに変えようとおもうと10%の手数料が取られる)
これは各国の銀行の人件費、機器システム費、現金管理費、国際為替ネットワーク手数料が含まれているからです。
いっぽうDeFiはブロックチェーンネットワークを使います。
仮想通貨(暗号資産)をプログラムに乗せて手続きをするので
人件費や機器費がかからず、手数料は0.2、0.3%程度となります。
仮想通貨は暗号データなのでプログラム化や送金がとてもかんたんにでき
機器費や人件費もいらないので手数料が格安になるということですね。
手数料もですが、単純にお金を海外へ送金するときって手続きが、なかなかダルいです。
メガバンクへわざわざ行って
手続きの流れを聞いて
お金を送金しても問題ないかの審査を受ける……
やっぱり割高の手数料を支払います。
Web3.0で仮想通貨のウォレットを使えば
個人同士の直接やりとりなので、一瞬で送金できて手数料は不要です。
ちなみにウォレットのアドレスは世界にひとつしかないので改ざんや悪用することは不可能です。
真のグローバル市場をひらける
Web3.0が解決できることの4つめは「真のグローバル市場」をひらけるということです。
Web3.0には国境がありません。
仮想通貨という国際通貨を使って取引を行います。
世界中が取引相手であり、ビジネスチャンスは世界中ということです。
たとえばAmazonは国によってホームページ(URL)が違い
日本に住んでいるとフランスのAmazonは使えません。
一方、Web3.0のOpensea(NFTのオンラインマーケットプレイス)は世界共通のホームページであり
国によってサイトが違うことはありません。
Web3.0でどんなことができるのか
Web3.0がすごいことはわかったけれど、どんなことができるの?
って思うかも知れません。
すでに世界ではWeb3.0のサービスを実現しています。
現在ある4つの事例をざっくり紹介します。
すぐに理解できなくて当然です(これまでになかったこと)
言葉を覚える必要もありません。
Web3.0の実例
- PancakeSwap
-
DEX(分散型取引所)の1つ。世界大手の取引所で1日あたり2,000億円規模のお金が動きます。
ざっくり説明すると「仮想通貨を交換する」「仮想通貨を預けてCakeトークン(暗号資産)を獲得する」「Cakeトークンを預けて仮想通貨を受け取る」
こんなことができます。
かんたんにいうと資産を投資して増やすイメージです。
ウォレットに接続するので、IDやパスワードはいりません。
- AAVE
-
AAVEはお金の貸し借りをブロックチェーン上で実現したサービスです。
AAVEに仮想通貨を預けると、誰かが借りて金利が入るという仕組みです。
一般的な金融機関よりも金利が低く、手軽にお金の貸し借りが行えます。
- OpenSea
-
さきほども出てきたOpenSeaはウォレットを接続するだけで世界中のユーザーとNFTを売買できます。
NFTとは「Non Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、データ管理にブロックチェーン技術を活用することで改ざんすることができない仕組みの暗号資産です。
- Axie Infinity
-
Axie InfinityとはNFTゲームです。
仮想通貨の世界では「Play To Earn」という言葉があり
Axieをプレイするとお金がもらえます。
稼げる金額は現在では時給換算800円から2,000円ほど。
フィリピンでは若い世代がAxieを仕事にしています。
ゲーム内で育てたNFTのキャラクターや、ゲームに勝つことで得られる仮想通貨で生計を立てられるのです。
Web3.0は今までとおなじ感覚で理解しようとしたらダメです。
Web3.0の革新性
Web3.0があたらしいイノベーションであり
革新的なインターネットの概念であることは理解できましたが
未来にどういう影響があるのか、わかりづらいですよね。
そこでWeb3.0の革新性について解説します。
結論からいうと
- Web3.0は高い事業収益がある
- Web3.0に対応するSNSが勢力を伸ばす
- 世界中の人々と取引や仕事ができる
- データを所有する時代
という感じです。
深ぼって解説します。
Web3.0は高い事業収益
現在Web3.0のサービスを提供している会社や、
新しいプロジェクトはどれも莫大な事業収益をだしています。
まさに「先行者優位」ですね。
Web3.0はこれまでの「資本家」と「労働者」という資本主義の仕組みも変えてしまいます。
たとえば今までは高い収益を生む会社は上場企業がほとんどでした。
今後は高い売り上げを出しても上場する必要がなくなります。
なぜならWeb3.0を使えば自分たちで経済圏を作ることが可能だからです。
株式に頼らなくても大丈夫ということです。
ようするに「資本家のための労働」「株主のための労働」から「人のために直接動く」に変わるんです。
これまでの資本主義から
新しい資本主義へ変わるということですね。
Web3.0に対応するSNSが勢力を増す
今後はまちがいなくWeb3.0に対応したSNSが出てきます。
(すでにBitCloudというウォレットに繋ぐだけで誰でも使えるSNSがあります。)
2022年、2023年頃にはWeb3.0に対応した分散型SNSや分散型動画サイトが出てくると予想されています。
これまでのSNSのように運営側の都合でBAN(アカウント停止)されることはありません。
有名YouTuberやインフルエンサーがこぞって引越ししそうですね。
そうなれば一気にWeb3.0が世間に浸透しそうです。
世界の人々と取引・仕事ができる
Web3.0はウォレットに接続し、世界共通の仮想通貨、ブロックチェーンを使うことが前提です。
ブロックチェーンは国境を超えた世界共通のデータベースです。
サービスに接続するだけでお金のやり取りがかんたんにでき、
金融機関を経由する送金手続きは不要です。
Web3.0の世界では名前や顔、国籍も知らない人と仕事や取引が可能となります。
少子高齢化が進み市場がどんどん小さくなる日本にとって
Web3.0で広がるグローバルな市場はぜったいにおさえておくべきです。
(むしろ今後勝負するのはそこしかないと思う)
データを所有できる時代
おもにNFTの話になると思いますが
NFTを所有すると、作成者も勝手に所有権を取り戻すこともできませんし、変更することもできません。
OpenSeaがNFTを削除することもできません。
中央集権型と違い、分散型は勝手に改ざん、変更ができないのです。
たとえば「Amazonがアカウント停止したら、購入したKindle本でも消えてしまう問題」も
KindleをNFT化すれば解決です。
Amazonが勝手に消すことはできません。なくなることもありません。
読み終わったら中古本として売ることも可能です。(所有権を移すことができる)
このようにWeb3.0はインターネット上のものに
「所有」の概念を持ち込むことができます。
権力者でも国にもいきなり資産を奪うことはできません。
所有するか手放すかは自分の自由ということです。
これはとても大きなイノベーションだと言えます。
次ページではWeb3.0の問題点を解説します。