良い人ばかり
読みましたよ。
瀬尾まいこ著『そして、バトンは渡された』
瀬尾まいこの小説『そして、バトンは渡された』は、
主人公森宮優子の物語を通じて
家族のあり方や愛について描いた作品です。
物語の中では、
優子が幼少期から17歳に至るまで、
継父や継母が頻繁に入れ替わる状況にありながらも、
愛と温かさに包まれ成長していく姿が描かれています。
「私には父親が三人、母親が二人いる。家族の形態は、十七年間で七回も変わった。でも、全然不幸ではないのだ」
という文章からも、
家族の変化に対する優子の前向きな姿勢
また継親の愛が浮かび上がります。
本記事では、『そして、バトンは渡された』という作品が
読者に与える感動や洞察に焦点を当て、
その魅力を解説していきます。
「そして、バトンは渡された」のストーリー紹介
「そして、バトンは渡された」のあらすじ
『そして、バトンは渡された』は、
主人公森宮優子の物語を通じて
家族の在り方や愛について深く探求されています。
実の母親が事故で亡くなり、
父親が再婚した後に
ブラジルに転勤するという状況から始まります。
主人公の優子は、
父の再婚相手の個性的な継母と2人暮らしをすることになります。
継母はその後2度の再婚をするため
優子は合計3人の父親と
2人の母親を持つことになりました。
家庭環境が複雑である中、
優子は聡明さを示し、
どの親からもたっぷりと愛情を受け取りながら成長していきます。
彼女は冷静でありながらもしっかりとした考え方を持ち、
大人へと成長していく様子が物語に描かれています。
読書感想
こんな事はあり得ない
率直な感想は
こんなことありえないだろう
というものです。
主人公の森宮優子は、
血のつながらない親の間をリレーされ、
これまでに4回も名字が変わったという異例の生い立ちを持っていますが
どの親も総じて
良い人で
優子を愛し
優子のことを考えて行動しているというものでした。
現実的ではないというか
血も繋がっていない30代の大人が
子持ちの相手と結婚して
急に相手が出ていった際に
本当にそのまま引き取って
育てるモノなのか？
その大人にとっても
それは幸せなのか？と思いました。
かなりのご都合主義の物語だと
感じたのが率直な感想です。
Amazonレビューは評価高い
一方で
本屋大賞も獲得していることから
「小説」というのは
こういったご都合主義で良いのだと
小説初心者の私は思ったのです。
そうやって読むと
人は他人にどうあるべきか？
という問いの答えがあったように思います。
具体的には
血の繋がりが全てではないということ。
たとえ血の繋がりがなくても、
尊いつながりや価値観を育むことができ
人間にとって、
血縁よりもさらに深いつながりや
愛情が存在することを優しく教えてくれました。
森宮さんが良い人すぎてもう本当に。
「そしてバトンは渡された」は読みやすい？
読みやすい
読みやすさを★★★★★とすると
「そしてバトンは渡された」の読みやすさは
★★★★☆です。
どんでん返しや
回収伏線はなく
たんたんと
日常生活になぞって
人の愛が語られる物語です。
だれでも数時間で読める小説ですね。
おもしろさは
個人的に★★★☆☆です。
私個人的には
方舟のような大どんでん返しや
六人の嘘つきな大学生のような
伏線回収が好きなので
あまり好みの小説ではありませんでした。
オーディオブックで楽しむ
お悩みさん普段小説読まないから大丈夫かな？
といった不安ありますよね。
小説初心者、
活字苦手な方の
不安を解決するなら
Audible(オーディブル)で楽しむ
という方法を紹介します。
私はオーディオブックでも聴き読しました。
出勤時間や寝る前に聴いていました。
ぜひオーディブルで聴いてもらいたい小説ですね。
ラジオドラマさながらの緊迫感で楽しめますよ。
『そして、バトンは渡された』映画化
2021年には「そして、バトンは渡された」が映画化され、
大きな話題を巻き起こしました。
この映画には、
若手実力派俳優として注目を集める永野芽郁さんや、
ベテラン女優として幅広い演技力を持つ石原さとみさん、
そして人気俳優である田中圭さんが主演し、
見事な演技で観客を魅了しています。
映画の感動的なストーリーは多くの人々の心を打ち、
観る者に深い感動を与えます。
それぞれの登場人物の成長や葛藤がリアルに描かれています。
この素晴らしい作品はAmazonプライムビデオで
無料で視聴することが可能です。
ぜひこの機会に、「そして、バトンは渡された」の映画をご覧ください。
まとめ
『そして、バトンは渡された』は、
家族のあり方や愛に焦点を当てた感動的な作品であり、
優子の前向きな姿勢や
成長が読者の心を温かく包み込みます。
映画化により、
作品の魅力がさらに広がり、
多くの人々に愛されています。
是非、原作と映画の両方を通じて、
この作品の素晴らしさを味わってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました！
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