こんにちは
スマホ依存症の
39歳サラリーマンです。
今回はアンデシュ・ハンセン著の『スマホ脳』という本要約第二回目です。
前回記事はこちら
『スマホは脳科学の天才たちによって作られた脳ハッキングシステムである』
という内容です。
今回はスマホによって僕たちが失ったモノについてシェアしたいと思います。
- 家族と一緒にいる時も常にスマホ画面を見ている
- スマホが近くにないと心配になる
- なんどもLINEチェックしてしまう
- YouTubeをダラダラみてしまう
『スマホ脳』がいかに怖いか
スマホによって僕たちの大切な時間がどれほど失われているか・・・
一緒にスマホ依存から脱却しましょう。
スマホが僕たちから奪ったモノ
スマホが僕たちから奪ったモノは集中力と大切な時間です。
実はここ数年、僕たちは一つのことに集中できなくなっています。
たとえば
集中して映画をみることがむずかしくなっていませんか?
家でNetflixやアマプラで映画を見ている時
気づくと無意識のウチにスマホをに手を伸ばし、映画のストーリーをおいながら
スマホをチェックしていませんか?
スマホが僕たちから『集中力』を奪っていっているからです。
僕たちは
- スマホの電源を切っていてもテーブルにあったら気になっている
- ポケットに入っていても常に気にかけている
- 寝る前のまくらもとに置いてあれば寝ながら気になっている
常に何をしていてもスマホの位置を把握しているし
スマホの通知が気になっています。
無視しようとするのも知力を使い
なぜならば
脳がスマホを常に気にかけているからです。
マルチタスクの代償
これまでの本要約でもシェアしていますが
現代社会はマルチタスクが求められます。
誰しもが
何をかをしながら
別のことを考えて
次の作業準備をしています。
実際に脳は同時にいろんなことを処理する能力があります。
しかし!
いろいろなことに同時に集中力を発揮することはできません。
脳は一つのことにしか集中することはできないのです。
複数の作業を同時進行できている
マルチタスクを達成できている
と思っていても
実際にやっていることは
作業の間を行ったり来たりしているだけなのです。
集中する対象を変えてるだけなら一瞬でできますが
問題は脳がついていっていないということです。
脳には切り替えの時間が必要なんです。
自分はタスクを切り替えたつもりでも
脳はさっきまでやっていた作業に残っている状態です。
(脳科学の言葉で『注意残余』と言います)
たとえば
何かの作業中にLINEが鳴ったり
スマホが気になりチェックしてしまうと
作業に戻ろうとしても脳が100%の集中するまで何分も時間が要します。
(学生時代、テスト前勉強中、一度休憩すると戻れなかったことを思い出してみてください)
スマホは集中力の邪魔をします。
サイレントモードでも邪魔をする
スマホが作業の邪魔になるのであれば
スマホをサイレントモードにしておけばええやん
って思った方も多いと思います。
今回の記事で一番大切な部分をシェアします。
大学生500人の記憶実験によると
スマホをサイレントモードにしてポケットにしまっている学生と
スマホを教室の外に置いている学生で
記憶力テストをしたところ
圧倒的にスマホを教室の外に置いていた学生の方が良い結果がでました
ポケットにスマホが入っているだけで
集中力は阻害されるという実験結果です。
ポケットの中にあるスマホが持つ魔力ってのを
脳は無意識に感知し
『スマホを無視すること』に知能や処理能力を使用してしまっているからです。
前回の記事でもシェアしましたが
スマホは大量のドーパミンを放出させます。
1日に何回も何回も。
スマホが気になってしまって仕方がなくなるのは当たり前なんです。
スマホを無視しようと考えますが
強い欲求を無視するという行為には
大量の知的容量を使います。
そのため本当に大切な作業に使う知能が低下してしまうということです。
ちなみに
外にスマホを置いていても
気になっている状態になので100%集中しているというわけではありません。
スマホを全く利用していなかった時代と比べて
現代人の集中力は低下し、生産性は低下しています。
周囲への無関心
飲み会中や食事中に相手がスマホを取り出すと
嫌な気持ちになりませんか?
なんか会話や空気が止まりませんか?
スマホがあると
目の前のコトについて無関心になります。
カフェにいるカップルがお互いにスマホを見ている
なんて光景もよく目にします。
脳にとっては目の前の人より、スマホの方が魅力的だからです。
毎日小さなドーパミン報酬を
何千何万も出してくれる小さな物体が
目の前にあれば
脳はその場の会話そっちのけになります。
スマホを手に取りたいという衝動にかられ
限りある目の前の人との集中力は遮られます。
これは感覚的な話ではなく
いくつかの実験によって科学的に証明されています。
一つ紹介すると
300人に対して友人とのディナーに行ってもらい
半数にはディナーの最中に1通メールを送信するので
スマホをテーブルの上に置いておく様に指示。
残りの半数にはスマホをカバンから出すことを禁じた。
食後、スマホがそばにあったほとんどの被験者は
『ディナーがいまいち』だったと感じていた。
一言でいうと
スマホがそばにあると
相手と一緒にいることがつまらなくなるということです。
(脳がスマホを欲するので)
また
被験者のほとんどがテーブルにスマホを置いてただけなく
ディナーの1割以上の時間、スマホをいじっていました。
1通のメールに返信するだけのはずなのに
1日に300回以上も『ドーパミン注射』を与えてくれるスマホを
脳は忘れられません。
常にどこにいても
スマホが本能に『こっちに集中してよ』と呼びかけています。
10分間隔で新しい情報や体験を与えてくれるスマホというデバイスは
大切な家族や仲間との時間を破壊しているのです。
子どもをバカにするスマホ
スマホは人間の本能を刺激して
ドーパミンを出し続けます。
街の中でも
永遠とスマホをみている子ども
ニンテンドースイッチをやっている子ども
旅行先やキャンプでもずっとiPadを見ている子ども
親にスマホを取り上げられて泣き叫ぶ子ども
すべてスマホが出しつづける
ドーパミンによる依存症です。
ドーパミンシステムってのは
年齢を重ねるごとに減っていきます。
一番活発な時期は10代。
10代のころはドーパミンは激しく増えて激しく減ります。
つまり興奮の浮き沈みが激しい子ども時代に
スマホが出すドーパミンは強烈すぎるということです。
依存性が高いアルコールやタバコは
若者の方が依存症になるリスクは高いです。
アルコールは規制するのに
スマホを持たせる規制をしていないのは
おかしいと筆者は言います。
10歳から17歳で精神科医にかかる患者の数は
10年で倍になっています。
最も多いのは、不安と鬱。
スマホを手に入れ
SNSに費やす時間が増え
『置いてけぼりにならないように』と
夜中、スマホをチェックしています。
いつもオンライン上でコミニュケーションを取れる状態にしておかないと
オフラインで仲間外れになる様な気がするからです。
これまでの研究結果から
若者の精神状態が悪くなった原因はスマホだと推測することは容易にできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
前回の記事では
スマホは天才たちによって作られた
人間の本能欲求を刺激し続けるモノである
とシェアしました。
今回の記事では
僕たちがスマホによって失ったモノをシェアしました。
本書を読みながら
いかに自分の脳がスマホにハックされていたかを痛感し
一緒に呑んでいた友達や、一緒にご飯を食べている家族たちに
嫌な気持ちにさせていたのかを痛感しました。
またスマホは子どもたちに強烈な悪影響を及ぼすことも
科学的に証明されていたので
新しい時代にはデジタルデバイス教育も必須だと感じました。
次回の記事では
そんなスマホ脳から脱却するための
アクションプランをシェアしたいと思います。
一緒にスマホ脳を卒業しましょう。
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