与える人こそ成功する時代に突入しました。
GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代
を読み終えました。ずーっと読みたかった本でした。
帰省が無くなったステイホーム夏休み中に集中して読むことができました。
読書感想と感じたことをシェア、レビューします。
要するに
この本は引退した人以外、現役で働いている人は全員読んだ方がいいと思います。
めちゃくちゃ強くオススメします。ぜったいに読んだ方がいい。
結論;GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代
本書はただの自己啓発書ではないです!
筆者は研究者で、本書で示されているデータは全て研究結果に裏付けされているんです!
(めちゃくちゃ重要)
個人的な経験や思いで書かれている【自己啓発】ものではなく
その都度『これは○○大学の・・・』『心理学を研究している・・・』という感じで全て研究結果を示しています。
研究結果って100%ではないとは思いますが
個人の見解よりは信憑性は高いのは間違いないし事実に基づいての論理なので
本当に勉強になります。この本はオススメです。
構成
構成は本の前半で筆者が研究した結果結論が示されており
後半からは研究結果の裏付けとして様々な実例の話がされており
実際のギバーの成功例や、テイカーの失脚例がありわかりやすかったです。
ただ実例の話は長いものもあり、その辺りは僕は飛ばして読みました。
ギバー(与える人)とは
- 自分が受け取るよりも相手へ与えようとする人
- 他者志向的
- 自分の弱さをさらけ出す(他人に依頼することが出来る)
- 25%の人間がギバー
他人を中心に考えて相手が何を求めているかに注意を払い
自分が払う犠牲はあまり気にせず見返りを期待せずに相手を助ける。
テイカー(受け取る人)とは
- 自分が与えるよりもより多くを受け取ろうとする人
- 利己的
- 自己中心的
- 取られないように用心深く、自己防衛的
- 自分の弱さを隠す(他人に取られないように)
- 19%の人間がテイカー
競争世界で常に相手より優位、有利に立とうとする。
テイカーも自分の利益が相手の利益を上回る場合、与えることもある。
マッチャー(バランスをとる人)とは
- 与えることと受けることのバランスをとる
- 常に公平という観点
- 56%の人間がマッチャー
他人を助けるときは見返りを求めることで自己防衛をする。
見返りがない場合は仕返しをする。
そうすることでギブアンドテイクを五分五分にする。
誰が成功するのか
いろんな職種で調査した結果、成功したのは以下の順位でした。
- 4位 ギバー
- 3位 テイカー
- 2位 マッチャー
- 1位 ギバー
三分類だったはずなんですが、結果は四通りになりました。
4位 ギバー
どの職種においても一番成功から遠かったのはギバーでした。
他人の仕事を手伝いすぎて自分の仕事が回らなかったり
販売ではお客さんのことを考えて、強引な販売をしなかったことで売上数が少なかった。という結果です。
3位 テイカー
他者を利用し、他者から受け取り、のし上がります。
テイカーは他人を利用し、他人から奪い続けることで一時的に成功することはあります。
が、長続きしません。最終的にテイカーは成功しません。
本書で書かれているテイカーの成功例でも最終的には必ず失脚しています。
なぜか?
✅この世界にはマッチャーが一番多いから
✅応援されない
この世界に一番多い、マッチャーの存在です。
マッチャーは常に【公平】を意識するので、
与えた場合、相手から見返りがなければ相応の仕返しをします。
なので他人から奪うだけのテイカーはマッチャーから報復されます。
(マッチャーは自分が奪われただけなく、周りの人が奪われて見返りがない場合も報復をします)
またテイカーは人から奪い成功するので、周りから応援されません。
成功を潰されます。
2位 マッチャー
ギブアンドテイクを繰り返すことで成功するが大きな成功もない。
1位 ギバー
テイカー、マッチャーから大きな差をつけて成功したのが
もう1つの【ギバー】でした。
ここでもう一度ギバーが出て来るんです。ギバーは2種類います。
ビジネスでもプライベートでも実は『チーム』であること
がギバーの成功の大きな要因。
『まず他人から』という気持ちで行動するためチームから信頼されます。
ギバーに感化された他のチームメイトもがんばる。それによってチーム全体で成功することができる。
ここでも勢力が大きい『マッチャー』の存在があります。
マッチャーは「公正」を破ったテイカーを懲らしめてギバーの寛大さに報います。
その結果ギバーは豊かなネットワークを発展させ、仲間のギバーをネットワークに引き入れ、関わる全ての人の分け前を大きくすることができます。
成功するギバーと失敗するギバー
上記の通り、ギバーには成功するギバーと失敗するギバーに分かれます。
成功するギバー
圧倒的『他者志向』タイプ
受け取るより多くを与えても自分の利益は見失わず
【いつ・どこで・どこのように・誰に】与えるかを考えている。
常にお互いの利益があるよう【Win Win】の関係を構築できるように意識しています。
失敗するギバー
『自己犠牲』タイプ
自分自身のニーズをかえりみず時間とエネルギーを割いてそのツケを支払う。
簡単にいうとただの【良い人】です。
僕的に解釈
要するに『知識』『経験』があるかないかで
成功するギバーと失敗するギバーに分かれるのだと思いました。
テイカーから逃げよう
本書ではテイカーとの付き合い方が書かれています。
- テイカー相手には自分がマッチャーになる
- しかし3回に1回はギバーに戻ってテイカーにもチャンスを与える
って感じです。内容も深く読みましたが・・・
僕としてはテイカーからは逃げた方が吉と考えます。
僕としてはテイカーからは逃げた方が吉と考えます。
テイカーと関わっても良いことは無いように思いました。
自分がギバーであれば搾取されるだけですし、
筆者が言うように『相手がテイカーであればマッチャーになればいい』
ってのも正直しんどいです笑
マッチャーになってテイカーとやりあう労力やメンタル消耗を考えると
正直めんどいし、しんどい。
で、あればテイカーとは関わらない方が良いなあと思います。
テイカーを見極める方法
- SNSの写真
- 「二面性」があるかどうか
SNSの写真
テイカーはSNSに実物以上に映えてる自分の写真を使用します。
あとFacebookの「友だち」がやたら多い。
自分を良く見せるために上辺のコネクションを作っていると言うことです。
みなさんのFBに実物以上の映えてる写真を使う友だち、いませんか?
「二面性」があるかどうか
愛想が良い=ギバー
無愛想=テイカー
という固定概念があるが・・・愛想が良いテイカーは多い。
テイカーはギバーやマッチャーを装います。奪うためならどんなことでもするので、良い人ぶって近づいてきます。
初対面で『愛想が良い』からと言って信用するのはダメです。
相手に「二面性」があるかどうかを見ます。
テイカーは権力のある人には媚びて、後輩や部下にはひどい仕打ちをします。
『自分に利益をもたらさない人』にどう対応しているかで、その人がどんな人間かはっきりわかります。
わかりやすいのは居酒屋の店員さんやタクシー運転手へタメ口や偉そうに横柄な態度で話す人です。
周りにいませんか?要注意ですよ。
まとめ
僕個人的な感想です。
人のために行動すれば自分に何倍にもなって返ってくる
って考えを実験結果や実例の科学根拠に基づいて示した本。
って感じです。
成功するギバーになること
全人類が目指すべきものは【成功するギバーになること】だと感じました。
本書で出てくる成功しているギバーに共通して言えることは
- 人脈
- 協力
- 他人に対する評価
- 影響力
を持っていると言うことです。
で、ギバーは自分の利益ではなくチーム全体の利益を優先に行動するので、結果的に全員の利益が増えることになります。
また、ギバーは伝染するってことです(ここが一番大事)
人のことを考えて行動をすると、与えられたギバーやマッチャーはまた別のチームメイトに与えます。これがくり返されることによってチームの生産力が上がるということです。
結果的に全体の利益があがり、自分の利益につながるということです。
【恩送り】ってやつですね。意識していきましょう!
【成功するギバー】になる方法
【成功するギバー】になるために本書で学んだこと
- ボランティアをする
- 人が嫌がる仕事を率先してやる
- テイカーを見抜く目を養う
失敗する【自己犠牲型】のギバーにならないように、でも『誰かのために』行動をするギバーになる。わかりやすいのはボランティアです。(週2時間、年間100時間。それ以上はしない。)
大切なのはボランティアは分けてコツコツやるのではなく、まとめて週末2時間とか決めてやった方が疲労感が少なく【人助けをした幸福感】を得られます。
会社では『人が嫌がる仕事を率先してやる』と言うことです。人が嫌がる仕事を率先してやる人を悪く言う人はいませんよね?
職場、チームで簡単に信頼を得ることは『人が嫌がる仕事を率先してやる』ということです。
自分自身のことを思いやりながら他者志向で物事を考える。
良書だった
書き切れないほどの中身があります。
- ギバーの方がマッチャーやテイカーよりも他人を正確に判断できる
- 共感しすぎるのは良くない
- マッチャーの戦略
などなど・・・
僕自身もこの本は何回か読み直そうと思いました。
心理学者が、膨大な数の研究によって証明しているところが素晴らしいと思うからです。個人の経験の話より研究によって証明されている事実が僕は好きですね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。