美容常識の9割はウソ
化粧水が肌の奥まで染み込むことはない
よく化粧品のCMで「肌の奥まで浸透する」とキャッチコピーがありますが
嘘です。
化粧水が肌の奥まで浸透することはありません。
皮膚の断面図はこんな感じになっています。
「肌の奥まで浸透する」といわれると基底層までしみこむイメージをもちますが
実際に化粧水がしみ込むのは 角質層まで です。厚さにして0.02mm。
ようするに皮膚の表面ですね。
高級な化粧品を買って、一生懸命パチパチ叩いて皮膚にすり込んでも
実際には皮膚の表面に化粧水が付着しているだけです。
肌の奥までしみこむことは科学的にありません。
さらにいうと肌の構造は…
基底層で細胞分裂をくりかえして新しい細胞を生み出し、古い細胞が下から上で押し上げられていくという構造をしています。
ようするに角質層ってのは
下から押し上げられた「すでにボロボロになった死んだ細胞」ってことなんです。
そして、いずれアカとなって剥がれ落ちるモノなんです。
今まであなたがやっていたスキンケアは
高級な化粧品を買って「いずれアカとなって剥がれ落ちる物質」に対して一生懸命パンパンとたたいてるだけの行為だったということです……
何に対しても言えることですが表面的なことではなく内面的にケアをしないといけない
体のバリア機能を邪魔しないようにする
前回【シャンプーをしたらハゲる】という記事でも書きましたが
肌の表面にある皮脂や角質層は、異物から肌を守ったり、乾燥をふせぐバリア機能の役目をしています。
このバリア機能があるからどれだけ必死に化粧水を叩き込んでも、角質層にしか届かないということなんですね。
逆にいえばバリア機能があるから肌の保湿は守られているということです。(体内の水分が蒸発しないようになっている)
バリア機能を正常に働かすことによってわざわざ外から必死に美容液を塗らなくても
体内の水分を保ちつつ、皮膚の蒸発をふせぎみずみずしい肌でいられます。
特に乾燥肌や、肌の乾燥が気になる方はバリア機能が弱っている可能性があります。
スキンケアにとって大切なことは高い美容液を塗ってただ蒸発させるのではなく
バリア機能を破壊せず、機能を補強してあげること
化粧水は使わなくていい
さて、全国の嫁大臣たちの悲鳴を聞きたいと思います。
本書でははっきりと「化粧水は使わなくていい」と言ってます。
前段のとおり、高級な化粧水も、安い無印良品の化粧水も
肌の表面に付着し、いずれ蒸発しているだけで意味はありません。
化粧水を使うメリットはほとんどありませんし
むしろ逆に肌を痛めてしまう可能性があります。
そもそも化粧水というのは、ちょっと保湿成分が入ったただの水です。
化粧水を使うと肌にしっとり感が出ますよね?
あれって肌がしっとりしたのではなく化粧水が表面でベタついているだけです。
そのうち蒸発します。肌には浸透していません。
いいですか?たいせつなことなのでもう一度書きます。
しっとりしているように感じるのは皮膚の表面が濡れているだけです。そのうち蒸発します。
そしてもっと怖い話。
化粧水を塗ることで実は肌にとって逆効果になっているという危険性もあります。
なぜなら化粧水を使って過剰に水分を角質層につけすぎると
角質層の構造バランスがくずれてしまい
たいせつなバリア機能を破壊することになるからです。
その結果、肌つやが悪くなり、毛穴や小ジワが目立つようになります。
ひどい場合はニキビや肌荒れになったりします。
化粧水はバリア機能を破壊する可能性があるので使わない方がいいです。
シャンプーをすると頭皮のバリア機能も失います。
シャンプーを使うと洗浄力が強すぎて
本来必要な分の皮脂まで洗い流してしまい、皮脂腺から過剰に皮脂がでてしまう
結果的に頭皮はべたつき、乾燥し、砂漠化、髪の毛は細くなり薄毛が進行してしまいます。
スキンケアは何種類も使うと効果はうすれる
そもそも化粧水等は意味がないことをシェアしましたが
もっというとスキンケアはいろんなモノ、何種類も使うことで効果がうすれます。
たとえば
化粧水を使った後に乳液、美容液、クリームを順番にぬる……みたいな感じです。
なぜ効果が薄れるかというと
複数の薬剤を使うことによってお互いの効能を阻害しあうからです。
これ、皮膚科で処方される薬でも同じことが言えます。
ぼくは以前まで、皮膚科に通っていたんですが
処方される塗り薬は基本1種類(多い時で抗生物質が増えて2種類)
皮膚薬が何種類も出ることはありません。
医師が複数の塗り薬を出さないのは
複数の薬を使うことによって皮膚のバリア機能を破壊し、よけいに皮膚の状況が悪くなるからです。
美容用品にもまったく同じことが言えます。
美容メーカーは【スキンケアはたくさんの商品を使う方が肌にいい】と言いますが
やはりセールストーク、あなたに商品を売るためなんです。
美容メーカーは、あなたの肌が良くなることよりもたくさん商品が売れた方がいいのです。
しかし科学的知見では、なんでもかんでも色々美容用品を使うことに良いことなんてないってことです。
次ページでは
じゃあ、どんなスキンケアをしたらええねん!
って悩みについて深ぼって解説していきます。